2016年3月でピタッと止まっていた新規IPOですが、5月GWも明け、上場承認が再び降り始めています。そんな中で6/17に東証ジャスダック市場への上場を予定しているのが、株式会社やまみ(2820)。

 やまみは広島県三原市の豆腐製造販売会社で、近年業績を伸ばしています。地方の有力企業のジャスダック市場上場という、古き良き時代のIPOを彷彿されるやまみのIPO。2016年の今後のIPO市場を占う上でも、やまみのIPO初値がどうなるのか、要注目です。

スポンサードリンク

事業内容

 株式会社やまみは広島県三原市で豆腐の製造販売を行っている会社です。

http://www.yamami.co.jp/

 スーパー等で見かける、豆腐の製造と販売会社で、自社工場歩有しており街の豆腐屋さんとは違います。主な取引先はイオングループ、イズミ、ひろしま生協。主に関西及び中国地区のスーパーで同社の豆腐製品は販売されています。

16.5.16やまみ目論見書
各種データは「やまみの目論見書」を参照しました

業績推移

13/6期 売上高6,130百万円、経常利益182百万円、当期純利益200百万円
14/6期 売上高7,748百万円、経常利益348百万円、当期純利益293百万円
15/6期 売上高9,084百万円、経常利益419百万円、当期純利益349百万円
16/3月 売上高7,123百万円、経常利益845百万円、当期純利益597百万円

やまみの業績は順調に拡大中。当期は16年3月までの第3四半期までの数字までしか開示されていませんが(5月15日時点)、当期は第3四半期の時点で対前期比で増収増益を達成しています。

 地方の食品系のシッカリした会社ですね。IPOを行うくらいなので業績も着実に伸びており、IPOを行うにはこのタイミング、という教科書的な状況となっています。

株主状況

YMコーポレーション(山名家の資産管理会社)43.20%
山名徹(常務) 21.58%
山名清(社長)19.96%
山名睦子(専務)12.76%
やまみ従業員持株会0.88%
 
 オーナー一族の山名家がやまみの大半の株式を保有しています。VCはおろか、金融機関系の株主も存在していません。ホント、古き良き時代のジャスダック上場銘柄、という状況ですね。

想定価格(株価)及び調達金額

・上場予定日 2016年6月17日
・想定株価 1,690円
・予想PER 不明
・調達予定金額 1,216百万円
・時価総額 7,912百万円(想定株価1,260円×6,280,000株)

 17/6期の予想数字が開示されていないので、予想PERは算出していません。(開示されたら追記します)
 想定株価1,690円で計算すると、IPO時の時価総額は約79億円。豆腐の会社が時価総額約79億円かぁ、結構高いな・・・、との印象を正直有してしまいますが、第3四半期までで当期純利益597百万円を計上しており、仮に17/6期の当期純利益800百万円とすれば、PER10倍で株価及び時価総額は十分説明のつく水準ではあります。

 株価を上げるには事業内容よりも、着実に利益を上げること、という教科書通りの内容となっています。

スポンサードリンク

上場主幹事及び幹事団

・みずほ証券(主幹事)
・野村証券
SMBC日興証券
・ひろぎんウツミ屋証券

 珍しく野村証券が副幹事で参入しています。また地元広島の広島銀行系証券のひろぎんウツミ屋証券も副幹事として参入しています。

やまみのIPO考察

 一言で、古き好き時代の地方有力企業のジャスダック上場、といった状態。少子高齢化の日本で、豆腐の会社が業績拡大しているのだから大したものです。

 想定株価については予想決算がまだ開示されていないので何とも言えませんが、第3四半期で前期の当期純利益を上回っていることから考えれば、高すぎる水準ではなさそうです。

 事業内容的にはIPOで値段が跳ねるの会社の上場ではありませんが、業績もしっかりしており+拡大基調にあるため、IPO投資という観点では相応のパフォーマンスが期待できる銘柄、と考えても差し支え無いと考えます。(ただし17/6期の数字は要確認)

 2016年のIPO再開、果たしてどんな形で迎えることになるのか。やまみの初値、今後のIPO市場を占う上でも要注目です。

IPO情報の人気記事
2016年のIPO銘柄一覧表

IPOに関わる証券会社の種類と最初に口座開設したい証券会社

IPO用語集

スポンサードリンク